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2024.05.10
記事をご覧いただきありがとうございます。 メディクス通信5月号です。 今月は「咽頭炎」についてです。 例年5月中下旬に患者数が増加し始め、7月下旬から8月上旬をピークに流行が見られる夏期の疾患で、プールを介して流行することが多いことから、プール熱とも呼ばれています。 今回はそんな咽頭炎の原因と対策について解説していきます。 ◾️咽頭炎とは 咽頭炎とはのど(咽頭)の粘膜やリンパ組織に生じる炎症のことです。 風邪ウイルス(アデノウイルス、インフルエンザウイルス、コクサッキーウイルスなどなど)によるものが多いです。 最初はウイルス感染だけでも、後々、細菌感染が生じることもしばしばあります。 感染経路は通常、飛沫感染ですが、プールでは眼の結膜からの感染も考えられています。 ◾️症状 ◯のどがヒリヒリする ◯咳・痰が出る ◯耳に痛みがある ◯飲み込む時に痛みがある(嚥下痛)、痛くて食べられない ◯のどの違和感 ◯発熱がある ◯倦怠感(けんたいかん:体がだるい) ◾️対策 咽頭炎の予防では、一般的な風邪対策を習慣づけておくことが大切です。 栄養と睡眠をしっかりとり、適度な運動を心がけ、「風邪にかかりにくい身体」を維持しましょう。 また、湿度を普段の生活において管理する必要があります。 空気が乾くと、細菌やウィルスが多くなり、急性咽喉頭炎以外にインフルエンザや風邪などに感染する環境になります。 もちろん、手洗いやうがいなども有効な予防法です。